背カンの違いと特徴「フィットちゃん・ウィング背カン・天使のはね」

背カンの違いと特徴

ランドセルの背負い心地を決定づける大きな要素の一つ『背カン機能』について、製造メーカーによって名称と機能面の特徴が異なりますが、目的はどれも同じで「たくさんの荷物を入れたとき」やカラダの大きい小さいにかかわらず、身体への負担を和らげることが最大の目的になります。

  • フィットちゃん
  • ウィング背カン
  • 天使のはね

上にあげた3つはとくに有名ですが、「フィットちゃん」と「天使の羽」は、その名称のままランドセルの商品になっているようなものなので一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

どれを選ぶかは好き嫌いや好みの問題ですが、入学前の元気なお子様に感想を聞いたところで、色やデザインを優先してしまうことは間違いありません。
それでも、これらが搭載されているランドセルであれば背負い心地を大きく損なうことはありません の安心しましょう。

フィットちゃんの特徴

花子ちゃん

左右独立型で軽く感じる効果あり

『背中にぴったり フィットちゃんランドセル』の株式会社ハシモトによる、肩ベルトが左右別々に動く非連動型の背カンです。
肩ベルトが左右別に動くことで着脱のしやすさ、カラダの大きさに関わらず背中に密着、走ったときなど体が揺れても背中にフィットしやすいなどのメリットがあります。
また、肩に合わせた角度に持ち上げられているので、体との隙間を無くし背中にフィット、重心が上部にくるので軽く感じる効果も見込めます。

ウィング背カンの特徴

花子ちゃん

左右独立型で軽く感じる効果あり。
採用ブランドが圧倒的に多い。

ランドセル金具専用製造メーカーのモミジヤ鞄材が製造しており、フィットちゃんと同様に左右別に動く非連動型の背カンです。
国産の高価格帯ランドセルをはじめ、有名ブランド、流通メーカー製ランドセルなどの多くに採用されており圧倒的シェアを誇ります。
モミジヤ鞄材のウイング背カンは、採用するランドセルの形状に合わせて「より良い背負い心地」のため、少しずつ仕様変更する、まさに職人気質のランドセル金具です。

背負い心地としては、肩ベルト内部に金具素材が入っいることでベルトが持ち上がり、体とランドセルとの隙間をなくし、軽く感じる効果が見込めます。

天使のはねの特徴

花子ちゃん

左右連動型でぐらつき防止効果あり

TVCMで多く流れて有名なセイバンの「天使のはね」、肩ベルトが左右一緒に同じ角度幅に開く、連動型タイプの背カンです。
ランドセルが重たくなっても重心が体の中心に保たれるため、ぐらつきづらいメリットがあります。

但し、大きめのカラダだと扱いづらい、走った時や荷物の詰め方次第ではバランスが悪くなってしまうなど、ネガティブ情報も少なくありません。
それでも「ないよりはまし」ではなく、とても快適な背負い心地になっていることは約束されています。

その他の背カン

上記以外にも各社独自の「背負い心地を良くする背カン機能」を搭載しているランドセルはたくさんあります。
むしろ近年では昭和時代のような「半固定背カン」を採用し、デザインや価格最優先だけのランドセルを探す方が困難なほどです。
もしかしたら、一部外国製の超低価格商品では見られるかもしれません。

まとめ

各社独自で開発したオリジナル背カン採用のランドセルも多く、例に挙げた「フィットちゃん」「ウイング背カン」「天使の羽」以外が劣っている主旨ではありません。
あまりにも知名度の高い3種類を紹介させて頂きました。

入学前のお子様にとっては背負い心地何て二の次三の次は間違いありません。
お子様の意見を取り入れつつ、最低でも『背負い心地に注力した背カン採用ランドセル』を選ぶようにしましょう。