Q
学習院型は丈夫で、キューブ型は大容量といわれるけれど実際は?
A
丈夫さも容量も商品それぞれであり、いわれるような違いはない!メーカーのデザイン志向により採用が左右されていると考えればOK。
見た目の違い
背あてと側面(大まち)の接合箇所に出っ張り(へり)があるのが学習院型、へりがなく全体的に丸みを帯びているタイプがキューブ型。
学習院型(ベーシック型)ランドセル
昔ながらのランドセルの代表的なスタイル。
大マチと背あてを縫い合わせた「ヘリ」があり、かっちりとした重厚な印象があります。
キューブ型ランドセル
へりができない特殊な方法で箱型に仕上げ、コンパクトですっきりとしたデザインのランドセル。
学習院型に比べ製造工程が複雑なことにプラスして、専用ミシンが必要になるなど、製造コストも大きくなる傾向が強い。
丈夫さ、頑丈さ
学習院型の方が丈夫であるといわれる理由は「ヘリ」にあります。
この「へり」が傷や衝撃からの防御壁となり、ランドセル本体までダメージを届かせない役割を果たします。
例えば壁にぶつかっても、本体の前にへりが受け止めてくれる!これが頑丈であるといわれる所以です。
一方のキューブ型は「へり」がない分、本体まで直接ダメージが届きやすく、傷などがつく可能性が高いのは間違いありません。
本体の丈夫さを決めるポイントは別
つぶれてしまうほど貧弱なランドセルでは困ってしまいます。
そこは学習院型とキューブ型や、天然皮革と人口皮革の違いはほとんど影響されず、本体内部の骨組みなどがしっかりしているかどうかの違いになります。
見た目が一緒でも、地震に強いか、弱いかの「建物」と同じく、骨組み・基礎が丈夫さのポイントです。
一部外国製の激安ランドセルでは、骨組みがスカスカですぐに潰れてしまう!なんて惨事も笑い話ではなく、実際にあったお話です。
キューブ型の方がたくさん入る?
学習院型とキューブ型ともに同じ外寸サイズであればキューブ型の方が荷物が入る容量は大きくなります。
学習院型は『へり』の体積分マイナスになります。
つまり、同じ容量のランドセルであれば、学習院型の方が『ヘリ』の分だけ大きいことになります。
学習院型は容量が小さいのではなく、キューブ型と同じ容量にしようとすれば、ヘリの分(約1cmが左右にあるので、横幅2cm前後)だけサイズが大きくなると考えましょう。
結局はどっちが良い?
正解はありません。
少しでも本体への傷がつきにくいのが希望ならば「学習院型」
同じ本体サイズで、少しでもたくさん荷物を入れたいのであれば「キューブ型」といったところでしょうか。
また、キューブ型の丸みを帯びたデザインは好き嫌いが分かれるポイントでもあります。
毎年大人気の『土屋鞄ランドセル』はシンプルで繊細、伝統美を守りながらも古臭く見えないデザインが人気の理由のひとつですが、最近増えつつある反射板も搭載していません。
これはデザイン的に搭載していないのではないかと勝手に考えています。
そんなデザインにこだわる『土屋鞄ランドセル』はすべて学習院型となっています。